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アートは敷居が高いように感じる人もいるかもしれませんが、実は身近なものなのです。
今回はよりアートを身近に感じていただくため、現代アートのギャラリーオーナーにインタビューを行いました。
今回、独占インタビューを受けていただいたのは、MEGUMI OGITA GALLERYの荻田恵さんです。
ミレポルテmeetsアート
ギャラリストインタビュー Vol.3
荻田恵
東銀座にて15年ほどギャラリーを経営されている荻田さんはアートやアーティストが好きという思いでギャラリーを運営してきました。
現代アートを取り扱うということ、アーティストと丁寧な付き合いをしていきながらその作品の魅力をギャラリーの展示で伝える術などお聞きしました。
メグミオギタギャラリーの荻田恵です。
東銀座で15年ギャラリーをやっています。よろしくお願いします。
今日はよろしくお願いします。
2023/03/06
Q. まずなんですけれども、ギャラリーという仕事はどういう使命や役割を持っていると感じていらっしゃいますか?
A. アーティストが作品を作っていて、それを世の中と繋ぐ役目かなと思っています。
Q.その上で何か心がけていることはありますか。
A. いくら僕がいいと思っても、それが伝わらないとその作品も売れないし、社会の中にアーティストが受け入れてもらえないので、そういう魅力をアピールしながら、
いかに販売にも結びつけることは大事かなと思っています。
Q. ギャラリストとしてそのどういう作家を扱いたいって常に思っていらっしゃいますか。
A. やっぱり他にない魅力を持っている、
Q. オリジナリティ
A. そうですね、そういう作家ですかね。
Q. その作家の値段を決めたりもするわけですよね。そういうのは経験から?
A. そうですね。初めは、誰も知らないものを販売するので、買いやすい値段で設定して、そこから状況を見て、
Q. キャリアに合わせていく感じですか。
A. 時々急にこう値段が高くなったりとかっていうことがあっても、セカンダリーの中でそこで一緒になってあげてしまうと、 あとでそのブームが揃った時に作品が全く売れなくなることもあるのでその辺を注意しますね。
Q.セカンダリーマーケットで値が付くというところもやっぱりちゃんと注意して見ている?
A. .そうですね。
Q. この作家を取り扱いたいなっていう作家とはどうやって見つけますか?
A. 縁があったり、あとは作品を見てなんか気になってたら、また何年か経って、その作家と接点ができたり、あるいはすごく面白いなと思って、こちらからアプローチすることもあるし、あるいはアーティストの方からギャラリーに来て、滅多にないんですけども、それでその作品を気に入って、でなんかをやってみるってこともあります。
Q. そのアートを購入する側からすると、購入する時に最も大切にすべきことは何だと思いますか?
A. いろいろ作品をみて、気に入ったら購入してみる。
1回購入してみるってことは大事かな。1個持つとなんかそれが基準になって他の絵を見られるかなと思うんですけどね。
Q. なんかその購入する気で見るとまた作品も違って見えてきたりとか。
A. そうですね。
Q. 先ほどセカンダリーマーケットと話が出たんですけど、いわゆるそのギャラリーから買うっていうのは直接作家から買うのと同じ感じだと思うんですが、そのプライマリーのマーケットでギャラリーから先に買うっていうことの意味というか、それをどうお考えですか。
A. やっぱり作品が世に出て、その作品の初めてのオーナーになるということは、 他の人がまだそれに対して価値を見出せていないっていうか。そういうものをコレクションしていくっていうのは、面白いことだと思うんですけどね。
Q. プライマリーで購入した後の楽しみ方というか、それに伴った楽しみってどういうことがあるでしょう。
A. そういうものを集めていくと、結局なんですかね。
人の価値観じゃなくて自分の価値観で選んでるから、その人がコレクションに出るんじゃないかなと思います。
Q. 同時代を生きる作家の作品を買うっていうことの楽しみというのはどういうところにありますか。
A. 結局はアートってなんて言うんですかね、こう人間の進化というか、そういうものを形にしたものっていうか、だからやっぱりその時代の自分たちの時代のものを集めるっていうのは自分たちの人生っていうか、そういうものを形にしてるのかなと思うので、そういう面白さはあると思います。
Q.ちょっと大きな話なんですけどアートとは荻田さんの人生にとって何でしょう。
A.よくわからないですけど、例えばおしゃれなインテリアとかそういうものに囲まれて生きててもそれはそれでいいですけど、なんかそこに自分の気に入ったアートがあると心が豊かになるというか。アートって魂と魂がぶつかり合うというか、やっぱり心に響くっていうか。 そういうものだと思うのでそういう味わいがあるんじゃないかなと思います。
Q.その自分自身の魂を豊かにするというか、周りにアートがあるっていうのはそういう良さみたいなことですかね。
A.そうですね。
Q.今のアートマーケットについて何かご意見はありますか。
A.以前に比べて、マーケットというか、アートに関心を持つ人が増えてきた。投機の人もいるかもしれないんですけど、そういうことで人が多くアートに注目するようになったので、そういう人たちは自分で買ったり見たりしてるうちに、本当に好きになってことも機会も多くなると思うのでいいことだと思ってます。
Q.オギタメグミギャラリーも最近前には来なかったような方がアートを見に来ることが増えたとか。
A.そうですね。
Q.やっぱりちょっと肌で感じる?
A.そうですね。
Q.じゃあマーケットはちょっと活性化している?
A.していると思います。
Q.最後にギャラリーの計画というか展望みたいなものが何かございましたら教えていただけますか。
A.前は展覧会を毎月やるとか、展覧会に追われていたんですけど、これからは展覧会の回数を減らしてもアーティストとその展覧会なんかについてよく話し合って練りながら充実した展覧会をやっていきたいなと思ってます。
Q.アートフェアも続けられますか。
A.まあ時々。
わかりました。今日はお忙しい中ありがとうございました。
ありがとうございました。